
40歳を過ぎてから、半年で850点まで上がったって、どうやって勉強したの?
と思われるかたも、けっこう、おられるのではないでしょうか?
実は、これは会社で受講していた英語研修の講師の方からもインタビューで聞かれました。結構、珍しいケースだったようです。
それでは、どのように勉強していったかを述べていきたいと思います。
英単語編
今回は、「英単語編」「文法編」「実践編」をすべてまとめて紹介したいと思います。
英単語は、560点のころから引き続き、TEX加藤さんの「金のフレーズ」を使いました。
やり方は、560点から700点まで上げたときと同じ方法なので、以下の記事をご覧ください。
英文法編

「えっ、また文法の学習をしたんですか?
と思われた方もいらっしゃると思います。
今度は、中学英文法ではなく、高校英文法をやり直しました。読んだのは以下の本です。
「基礎からやりたい。」方にはおすすめです。
カラフルで読みやすいですし、説明がわかりやすいので、一通り読んでみたらいかがかと思います。
問題も少しはついていたと思うので、できた問題には「〇」、あやしい問題には「△」、できなかった問題には「×」をつけて、「△」と「×」がついた問題を復習してできるようにしましょう。
私は1度読んだだけでは定着しなかったので、何回も読み直して定着させました。
これで、TOEICの英文法はほぼ大丈夫と思います。(私はそれからも英文法の学習を続けました。)
実践編
聞きながら音読
私が実施した「聞きながら音読」について、少し詳細に解説したいと思います。
聞きながら音読とは?
よく、英語学習の本には「シャドウイング」をすると効果的であると書かれています。
ただ、初学者がいきなり「シャドウイング」をやろうとしても、難しくてなかなかできないんですよね。少なくとも、私はできませんでした。
そこで、もう少し、レベルを落としてやりやすくしたのが、「聞きながら音読」です。
やり方は、TOEICのPart3・4の問題などを使って、「音声を聞きながら、スクリプトを見ながら、音読をする」というものです。
具体的には、私は以下の本を使って実施しました。
新書サイズですので、出張に行くときには必ず持って行って、電車の中で「聞きながら音読」をしてました。とても良い本と思います。
具体的な実施方法
具体的には、以下のようにやります。
- まず、1回目は、普通に問題を解きます。
- 間違えた問題の復習が終わったら、スクリプトを見ながら、単語・文法を理解できているかチェックして、英文の意味を理解します。
- 自分で考えた英文の意味と、解答に載っている英文の意味が同じかをチェックし、英文の意味をきちんと把握します。
- この状態で、リスニングしながらスクリプトを読みつつ、音読します。「3.」で文章の意味をきちんと把握しておくのが重要で、英文の意味が分かっていないのに音読をしても効果はありません。
- つっかえずに、すらすら言えるようになるまで、何回も、「4.」を繰り返します。
やってみるとわかるんですが、「すらすら」言えるようになるまでは、20回とか30回とか、かかるんですよね。
なので、結構大変なのですが、効果てきめんなので、ぜひ、やってみてください。
そして、不思議なことに、「自分ですらすら言える英語」というのは、「聞き取れる英語」になるんですね。
このメカニズムは、私は理解できてないですが、確かに、聞き取れるようになります。一度試されてみてはいかがでしょうか?
また、「そんなのは、英文を覚えてしまっただけなのではないか?」という反論もあると思うのですが、実は、このように、「少しずつ知っていて、聞き取れる英語を覚えていく」ということが、英語学習において重要と私は思います。それが「聞き取れるようになる」ことだと思います。
私は、上記の本で、どの英文も結構すらすら言えるようになったので、以下の本もやりました。
これも、何度も何度も、すらすら言えるようになるまで「聞きながら音読」をしました。しつこくやるのが重要です。
「聞きながら音読した教材」を使って、車の中でリスニング
通勤の車の中でもリスニングをやっていたのですが、何のリスニングかというと、「聞きながら音読」をやった教材のリスニングです。
つまり、車の中でTOEICのリスニング問題のリスニングをやりました。
これは、始めるまでかなり抵抗があったのですが、始めてしまえば続けることができました。
「聞きながら音読」をした教材で、「内容を理解している」教材でリスニングをするというのが重要だと思います。
よく「聞き流すだけで英語ができる」という教材があると思うのですが、やはり、「聞いてわからない英語をいくら聞いたところで、わかるようにはならない。」と私は思います。
英語学習は、結構、スポーツに似ていて、「何度も何度もトレーニングする」のが重要なんですね。
日本の学校教育は、そのところがおろそかにされていて、「理解する」ところまでしかやらないので、日本人は英語を話せるようにならないのではないか、と私は考えています。
これをやると、「聞いて、読んで、話して」いることに気が付きます。やはり、英語学習は、「五感をフルに使って」さらに、「しつこく」やるのが重要です。
会社の英語講座受講
実は、TOEIC700点を超えてから、社内で英語講座があったので、受講しました。
本当は、若い人がターゲットだったと思うんですが、私は自分から「やりたい」といって受講させてもらいました。40歳過ぎていても、気持ちが若ければ大丈夫です。
こういう機会がある方は、ぜひ、受けてみることをおすすめします。
ここでは、「英会話」と「TOEIC学習」をやりました。ただ、その講習自体に深い意義があったとか、そういうことではなくて、ここで重要だったのは「同じ会社に英語学習をやる仲間を作れた」ことです。
実は、この英語講習が終わってからも、会社の仲間と「英語クラブ」を立ち上げて、英語学習を続けました。この活動は、のちほど、別の記事で紹介していきたいと考えていますが、英語学習において、「仲間がいる」というのはかなり重要なことだと思います。
私は、英語力が低い段階から「英会話スクール」に通うのはもったいないと思っていたんですが、「英語を学習する仲間がほしい。」というのが目的であれば、むしろ、スクールに通うのはおすすめです。
そのぐらい、「英語学習仲間」というのが重要だと思います。やっぱり、仲間がいると、励まされたり、教えあったり、継続するモチベーションが保てると思います。そして、継続こそが、英語学習において一番難しく、かつ、一番重要なことなので、ぜひ、みなさんには仲間を作る活動をされてみることをおすすめします。
まとめ
850点取得までに、実施した内容をまとめると以下の通りです。
- 英単語は、700点取得と同じ感じで覚えていった
- 英文法は、中学英文法から高校英文法にステップアップした
- 実践編としては、「聞きながら音読」をすらすら言えるようになるまで繰り返した
- 「文の内容を理解できている英語」を車の中で繰り返し聞いた
- 会社であった「英語講座」を利用し、会社の中で一緒に英語学習ができる仲間を作った
TOEIC900点を超えた今から、この時期の英語学習を反省してみても、特に誤った学習法はしていなかったと思います。おそらく、ここまでやれば、英語の才能とかは全く関係なく、だれでもある程度の点数を取得できると思いますし、点数だけではなくて、ある程度、英語が話せたり読めたりするようになると思います。
凄く泥臭いとは思いますが、今から考えても、英語学習はそもそも泥臭いものなのではないか、スマートにやってはうまくいかないのではないかと思います。今も、泥臭く、英語学習頑張ってます。
みなさんの英語学習に少しでもお役に立てたらうれしいです。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました!
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