
どうやって満点を目指すつもりですか?

TOEIC900点を取得してから、どのような勉強をしているんですか?
このような質問を頂きます。そこで、今回はTOEIC満点を目指すための戦略と、そのために実施している勉強についてご紹介したいと思います。
今回の記事は、以下のような方の役に立つ記事になっています。
・TOEICで高得点を取得しようと考えている方
・TOEIC満点を目指している人が、どのような学習法を採用しているか知りたい方
・英語力そのものを高めたいと考えている方
それでは、満点を目指す戦略と現在採用している勉強法をご紹介していきます!
満点を目指す戦略の概要(基本的な考え方)
TOEIC満点を目指して英語学習に取り組んではいるのですが、実は、英語力そのものを強化して、その結果として、TOEIC満点が取れたら良いと考えています。
ただ単にTOEIC満点を目指すのであれば、TOEICに絞った勉強をするのが効率的だとは思います。
ですが、それをやってしまうと、満点を取得したときに、「スピーキングとライティングがかなり苦手」な状態になりかねないですし、本来、英語力を向上しようとして始めたTOEIC学習が目的化してしまうので、私はそのような学習法を採用しようとは考えてません。
それでは、どのような学習法を考えているのかと言えば、「英語力そのものを根本から改善できる」ような学習法を考えています。
そのため、TOEIC900点を取得した時のように、TOEICに絞って学習するのではなく、ライティングやスピーキング学習にも力を入れ、TOEICよりも難しい英語に触れることを心がけています。
そして、最後にまたTOEIC対策をして仕上げて、TOEICを受験したいと思います。今はコロナの影響で受験できる人も限られていると思われることから、私のような趣味で受ける人は自粛した方がよいと考えています。コロナが収束したら、受験したいと思います。
それでは、TOEIC満点取得を目指して現在実施中の学習法をご紹介したいと思います。
リスニング力の強化(TOEICより難しい英語学習)
朝の通勤時間は、車の中で以下の教材のリスニングをやっています。
車の中では、基本的に「聞き流し」しかできないので、事前準備をきっちりやってリスニングしています。
「事前準備」とは何か、といいますと、教材の文章を事前にきちんと調べて、「文法構造」と「単語」をすべて理解したうえで(理解できていないときは、きちんと調べ上げて)、何度も、音声を聞きながら、自分でも発音して、言えるような状態にもっていくことです。
これは、以下の記事にまとめておきましたので、詳細について知りたい方はぜひお読みください。
この学習を続けることで、TOEICのリスニングパートが簡単に聞こえるようになることを目指しています。
また、上記の教材は、実際のビジネスで使うような高度な英語が載っていますし、それに、内容がアメリカ社会の現在を反映したトピックがたくさん載っているので、内容的にも興味が持てると思います。
TOEICの英語は、「コピー機が動かないわ。どうしたらよいかしら?」とか、「ジョニーの引退パーティーがあるんだけど、会場をどうしましょうか?」とかそういう基礎的な会話しかないので、内容的にはあまり面白くないですよね。
日本語で聞いても興味が持てる英語を聞く、となってくると、英語学習そのものが楽しくなってきます。
語彙力の強化(TOEFL英単語学習)
TOEIC900点は取得したものの、語彙力がかなり足りていないことを実感しています。
そこで、TOEFLの英単語学習を始めました。TOEFLはTOEICとは違って、アカデミックな英語なので単語が非常に難しいです。
また、ジャンルがかなり広いです。自然科学からアメリカの歴史、哲学や子供の言語獲得などの非常に広範囲の英語が出てきます。
ですので、英単語もいろんなジャンルの単語が出てきます。これを、最初から覚えていこう・・・という取り組みを現在実施しています。
朝は、車の中でリスニングをやっており、英単語学習は、お昼休みに実施しています。
お昼休みのチャイムがなったら、できるだけ一番で食堂に向けて歩いていき、誰よりも早くご飯を食べて、帰ってくると30分ほどの時間が確保できます。
この時間を使って、ひたすら、英単語学習を実施します。英単語学習は、ひたすら単語を覚えるのではなく、文章を何度も読んで、その中に出てくる単語を覚えるようにしています。
使用している教材は以下の教材です。
この単語帳は抜群に良いです。正直、私はTOEFLを受験したことがまだないので、これらの単語が本当にTOEFLで出題されるかどうかはわかりません。
ただ、この本の圧倒的に良いと思うところは、「文章を読みながら単語を覚えられる」ことにあります。
よく、単語だけ載っている単語帳などがあると思うのですが、そういう単語帳は「最終確認として単語を覚えているか、覚えていないか」の振り分けとして使うべきもので、「覚えるために使う」のは避けた方が良いです。
英語にはコロケーション(セットで出てくる単語や、単語同士のつながり)がありますし、単語は実際に使われている文章の中で覚えた方が良いのは間違えないです。
その意味で、上記の単語帳は、文章がしっかりあって、その中に覚えるべき単語が登場し、さらには音声までしっかりあるので、これは英単語学習にもってこいの単語帳と思います。
また、TOEFL用には、上記のような特徴を備えた単語帳が、この本ぐらいしかないので、TOEFL用に「覚えるための」単語帳を買うとしたらこれ一択と言っても良いぐらいだと思います。
私の実際の学習法としては、
- 単語を全部一通り音読する
- 本文の英文を音読する
- 本文の単語を忘れていた場合は、裏に載っている単語集を確認する
というような流れでやっています。
また、すぐに次のところに行かないで、3日間ぐらいは同じところを読むようにしています。
そして、1週間たったら、忘れているかもしれないので、前に戻って文章を読んで、1か月たったら、また前に戻って読んで・・・と「何度も何度も読む」という風に進めています。
この進め方の良いところは、「単語を覚えられるだけではなくて、英文をスラスラ読めるようになる。」ことにもあります。
「何度も何度も英文を読んでいる」と、最初、難しくて全く読めなかった英文が「スラスラ読める」ようになってきます。そして、単語とも顔見知りになってきて、いつの間にか単語も覚えられています。
もう、45歳になるおっちゃんでも覚えらえるので、みなさん、ぜひ、試してみてください。
アウトプット力強化(IELTS Speaking & Writing)

あれ、音吉さん、さっきは「TOEFLで英単語学習」で今度は「IELTSでスピーキングとライティングですか?」
と言われてしまいそうですよね。確かに、「TOEICの次は、TOEFLを受けるのか?IELTSを受けるのか?」とか聞かれそうですよね。
しかも、「英単語はTOEFLで」「スピーキング・ライティングはIELTSで」というのはなんか意味があるのか?と思われてしまいそうです。
実は、このようにしているのは、まったく意味がありません。笑
当初、TOEFLを受験しようと考えていて、TOEFLの総合問題集と、上記でご紹介した英単語帳を使って学習していました。
そうしたところ、私が通っている名古屋大学大学院で「スピーキング・ライティングに特化した英語セミナーがある」と聞いて、これを受講しようと考えました。
私はTOEICの学習ばかりやっていた時期があるので、「スピーキング・ライティング」にはあまり強くないという意識がありました。
また、大学院のゼミが、留学生がいるという理由で英語しか使えず、英語で連続体力学の解説や質問をする必要があり、「英語だと、言いたいことを言うのが本当に難しいな・・・」と感じていたので、上記のセミナーを受講しようと思いました。
そして、1回目のセミナーに参加したところ、「このセミナーはIELTSに対応している」ということになっているとわかったのでした。
セミナーの講師はイギリス人なのですが、「IELTSは世界中で最も受験されている英語試験で、TOEFLよりもポピュラーです。」というようなことを言ってました。
ということで、「単語はTOEFLで、スピーキング・ライティングはIELTSで」学習するという、とても変則的な学習法になってしまいました。
しかし、どちらも英語にはかわらず、「英語力を上げる。」という目的のためには、これはこれで良いのだと言い聞かせ、どちらも頑張って勉強しています。
学習内容は、「IELTSのスピーキング・ライティングセッションの問題を使って、英語学習を進める」というもので、講師の方のスキルも高く、毎週参加するとかなり疲れますし、宿題もでてます。
当初、「大学院の研究だけでも大変だなぁ・・・」と思っていたんですが、英語もかなりヘビーな感じで学習することになり、家に帰ってくると1歳半の女の子がいて、本当にベビー・・・ではなく、ヘビーな感じになっております。が、頑張ります!
この英語セミナーの内容については、後ほどご紹介します。私自身は、これはとても役に立つ、英語力の向上に寄与するセミナーだと思ってます。名古屋大学はなかなか良い英語教育を提供していますね。また、やる気がある人だけ参加している(単位がでない)ので、レベルもかなり高いです。
多読
そして、私が、TOEICテストで一番弱いと考えていた「読むスピード」の改善策として考えたのが「多読」です。
少し前までは、多読としてKindleを使って好きな本を読んでました。Kindleは英語多読にもってこいのデバイスで、私はこれなしに多読は無理でした。
Kindleがなぜ良いのか、については以下の記事にまとめてありますので、ぜひお読み頂ければと思います。
最近は、自宅に帰ると1歳半の女の子がいるので、あまり自分の時間が取れないので、会社で英語の本を読めるようにしています。
最近、実際しているのは、連続体力学の洋書を読むのと、疲労解析(Fatigue Analysis)の英文マニュアルを読むことです。
これはどちらも業務に直結しているので、会社でも読むことができています。
また、英語の論文も読む必要があるので、結構、会社で多読できる環境は整ってきたと言えるかもしれません。これも、半分強引に自分で英語ができるように持って行った結果ですので、英語で仕事をしたいと考えている方は、TOEIC900点ぐらいの実績を出して、そういう業務を自ら作り出す努力をされてみても良いかもしれません。
ただ、専門書に出てくる英語は、そんなに難しくなくて、これだけやっていても、TIMEやNEWSWEEKなどをスラスラ読めるようにはならないと思います。
英語力そのものを向上させるためには、もっといろんなジャンルの洋書を読む必要がありそうです。
ちょっと最近は忙しすぎて、そちらまで手が回らない感じですので、また多読が再開できたら、紹介していきたいと思います。
まとめ
それでは、今回の記事をまとめたいと思います。
- TOEIC満点取得戦略としては、TOEICに特化せずに英語力そのものを向上させる戦略をとる
- リスニングは、TOEICより難しい教材を使って学習
- リーディングは多読(業務中に、業務に関連する英文をたくさん読む)
- 単語は、TOEFL用の単語帳を使い学習(文章を読みつつ覚える戦略)
- スピーキング・ライティングは、IELTSの講習を受講中
このような学習を継続して、TOEIC満点を目指そうと思います。そのために、英語力そのものを向上させていこうと思います。
また、この記事を書いていて思ったんですが、やっぱり、日本にいる状態で英語をできるようにするためには、TOEICやTOEFL、IELTSなどの英語試験を使って勉強すると良さそうと思います。
そして、TOEFLとIELTSはリーディングとリスニングも難しいうえ、ライティングとスピーキングがあるのでさらに難易度が高いので、まずは、TOEICを学習するのが良いと思います。
アウトプットよりも、インプットが先が良いと思います。
私自身の英語学習の順番は、手前味噌かもしれませんが、かなり良かったと思います。まずは、TOEIC900点を目指して、文法・単語の基礎力をつけてから、TOEFLとIELTSなどで発展的な英語運用能力を身に着けるのは良い順番だと思います。
もう一度、英語学習をゼロから始めるとしても、私はまずTOEICから始めると思います。この試験は良く考えられたとても素晴らしい試験だと思います。日本人向けの試験なので、日本人にはもってこいですね。
いつか、満点が取れたらいいなぁ・・・と思います。
英語学習を私なりに進めていき、ノウハウなどがあったら、みなさんにも共有していこうと思います。
以上、最後までお読みいただき、ありがとございました。
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