日本人は学校で英文法ばっかりやってるから英会話ができないんだよ。
英文法って、小難しい用語が出てくるし、まったく何のためにやるのかわからないわ!
と思っている方、結構、いらっしゃるのではないでしょうか?
今回は、これらの問いに答えていきたいと思います。
結論を先に
結論を先に書いてしまいますと、社会人が英語を学ぶためには、英文法は非常に重要だということです。
小さい子供が、英語を学ぶときには必要ないかもしれません。
私たちが日本語を話せるようになったときは、文法なんかまるで意識しなくても良かったです。
ただ、「ある程度大人になってから」学習するためには、やぱり、英文法が必要なんですね。
それでは、詳細に「なぜ、英文法が必要か。」について考えていきましょう!
なぜ社会人が英語を学ぶのに英文法が重要なのか?
子供も戻れたと仮定して、言語をすいすい吸収してしまう柔軟な脳を得たとして、アメリカかイギリスに行ける環境があれば、たぶん、英文法は必要ありません。
「社会人」すなわち、「大人」が英語学習をする上では重要だということですね。
私たちが日本語を話せるようになった子供のころとの違いは、大人になって、「すでに日本語が話せる」ようになっていて、「この日本語という言語をベースとして、英語を学ぶ」のが必要だからです。
そして、文法が必要な理由は、「英語と日本語の言語構造が全く異なるから」です。
日本語は、いわゆる「て・に・を・は」で意味が決まるんですよね。例えば、
私は学校に毎日通ってます。
という文章があったとします。
この語順を替えて、
毎日学校に私は通っています。
でも、通じますよね。
一方、英語で以下のような文章があったとします。
I go to school every day. (私は学校に毎日通ってます。)
これを、
Every day to go school I.
としてしまうと、まったく通じなくなってしまいます。
これがなぜかというと、英語は「て・に・を・は」ではなくて、「語順」で意味を表現する言葉だからです。
英語は、語順が替わると、意味が取れなくなってしまったり、意味が変わってしまったりする言葉なんですよね。
それでは、一問、次の文章を和訳してみてください。
This is all the scientists can do.
簡単な単語しか使われていませんが、文法が分かっていないと難しいと思います。
「科学者にできることは、たったこれだけです。」という意味です。
これは英文法が理解できてないと、「これはすべての科学者ができることです。」なんて逆の意味に訳してしまいそうですよね。できましたでしょうか?
やっぱり、英語が母国語でない我々にとって、英文法は非常に重要と思います。
特に、社会人になってから、「改めて英語を学びなおそう」と考えている人にとっては重要です。
TOEICも、Part5や6で英文法そのものが問われる問題も出題されますので、TOEICで高得点を取りたいと思っている人は英文法は必須です。
ほかのパートの英文を読んだり聴いたりするにも、英文法の知識がないと、きちんとそれらの文章をきちんと理解できない、ということになってしまいます。
難しい英文法用語を全部覚える必要はないですが、最小限、用語なども覚えておいたほうが、その後の英語学習がはかどると思います。
また、「ピジン語」(文法がない言語)を話す親から生まれた子供が、「クレオール語」(文法がある言語)を話すようになるというのを調べた研究もあり、「人間は、文法を作り出すように、遺伝子に組み込まれているのではないか。」といった議論もあり、これはとても興味深いので、のちほどご紹介できたらと思います。
まとめ
今回は、「英文法の重要性」について説明しました。
「大人」が英語を勉強するには、「母国語である日本語」を介する必要があり、この「日本語と英語」の言語構造が全く異なるから、英文法が重要だということでした。
そして、せっかく、「英語の構造を理解するためのツール」として英文法があるのですから、これを有効活用しない手はありません。赤ちゃんが言語を獲得する方法と同じ方法で、大人が英語を習得しようとすると、かなり莫大な時間と労力がかかり、おそらく、時間的に無理な気がします。
文法も、きちんと学んでみると、とても面白いものだと思います。「日本語」と「英語」の違いがわかると、とても面白いです。みなさんも、食わず嫌いせずに、英文法学習から始めてみてはいかがでしょうか?
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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