正しい「聞き流し」のやり方

英語一般
音吉

実は私、車の中で英語の聞き流しをやっています。

えっ、音吉! 「聞き流しでは英語を話せるようにならない!」って言ってなかったっけ???

そうなんですね。以前に、以下のような記事を書きました。

これは、「聞き流しだけでは英語ができるようにならない」ということを述べた記事です。

「聞き流し」だけでは英語力は上がらないとは思うのですが、他のことも一緒にやれば、英語力が向上すると思ってます。

今回は、このことについて述べていきたいと思います。

「聞き流し」はどういう場合に効果があるか?

「聞き流し」による学習は、私は以下のような方が実施した場合は、効果があると思います。

  • 英語力が高い
  • 「聞き流し」の事前準備ができている

私は、「初学者が」、「事前準備なし」に「聞き流し」をする場合にはまったく学習効果を得られないと考えています。

英語力が高い方は、聞き流しが効果ある

英語を聞いて、「そのまま理解できてしまう方」は、聞き流しをしても英語力が向上すると思います。

われわれ日本人も、日本語のニュースなどを聞いて理解して、日本語の能力を保持していると思います。そして、わからない言葉があったら、自分で調べたり、周りの人に聞いたりできますよね。

「聞こえてきた英語の意味がわかってしまう」ぐらい、英語力が高い方は、そのまま英語を聞き流ししても英語のトレーニングになると思います。こういう方向けに記事を書いているわけではないので、このテーマについてはこのぐらいにしておきます。

英語力が高くない方は、「事前準備」が必要(私はこれをやっています)

それではなぜ、「英語力が高い方は聞き流しに効果がある」のでしょうか。これは、「理解できる英語を聞き取っているから」です。

ならば、英語力が高くない方は、「事前にこれから聞く英語の意味を理解できるようにしておく」必要があるということです。

それでは、どうやって準備をすればよいのでしょうか?

事前準備の具体的方法

まず、スクリプトを読んで、「文法」と「単語」のどちらも理解できているかをチェックします。そして、自分で理解できていない文章があれば、それが「文法」の「単語」のどちらが理解できていないのかを調べます。

すべて調べ終わったら、「読めば理解できる」英文になっているはずです。

そうしたら、この英文を「耳から聞いて」みます。

そうすると、今度は「読んでわかるけど、音だと理解できない」ことがあったりします。つまり、スペルと発音が一致しない場合があると思います。

例えば、「schedule」という単語があったとして、TOEICですと「スケジュール」ではなくて「シェジュール」と発音される場合があります。

そうすると、「読んだらスケジュールの意味だとわかったけど、音を聞いてシェジュールと言われたら何のことかわからない。」状態に一度なるはずです。

そうしたら、「シェジュール」って「スケジュール」のことなんだな・・・といって音とスペルを一致させていきます。

ここまで準備すれば、「音とスペルが一致」するようになりますね。つまり、「英語を聞いて、言っている内容がわかる」状態になると思います。

そういう状態になったら、さらにもう一段、「自分の口でも言える」状態を目指してください。

これは、「聞きながら音読」をやるとできるようになります。いきなりシャドウイングをすると難しいので、スクリプトを読みながら、聞いてきた英語の音のとおり、自分の口で発音してどんどん読んでいきます。

これを何十回か繰り返して、すらすら言えるようになるまで持っていければ、事前準備は完了です。

この段階まで来ていれば、これを「聞き流し」しても英語の意味はわかるようになっているので、聞き流しをしても、英語の練習になります。

聞き流しの実践

あとは、事前準備した英文を、ウォークマンなどを利用して、聞き流しをします。

私は通勤時に、事前準備した英文を使って「聞き流し」をやっています。今やっている本は、以下の本です。

これは、TOEICよりだいぶ高度な実践的なビジネス英会話の内容となっており、とても良い本だと思います。TOEICより難しく、TOEFLより簡単な感じです。

TOEICの学習を頑張ってやっていた時には、TOEICのPart3とPart4の会話やナレーションを車の中でやってました。(もちろん、「事前準備」をした英文を聞いてました。)

もちろん、「聞き流し」とは言っても、ちゃんと英語に耳を傾ける努力は必要です。音楽を聴くみたいに聞き流してしまってはダメで、「聞こえた英語でシャドウイング」などをやったりするとより効果が見込めると思います。下準備がしっかりできていれば、「シャドウイング」もできると思います。

まとめ

結局、何が言いたかったかというと、聞いても意味がわからない英語を何回も聞き流したところで、英語はできるようにならない」んですね。

逆に言うと、「意味を分かるようにした状態」にした英語を聞けば、それはそれでかなり良いリスニングのトレーニングになるということなんです。

つまり、「聞き流し教材」を使うにしても、「事前準備を入念に行えば、英語のトレーニングにはなる」んだと思います。

私が書いた「事前準備」はなかなか大変なことがお分かり頂けたと思います。すなわち、「英語ができるようにするためには、努力も重要」というのは間違いないんですね。努力というか、上記の事前準備や、その事前準備が終わった教材で「聞き流し」が習慣化できれば、英語力はあがるはずです。

「何も努力せずに聞き流すだけで英語ができるようになる」ことは絶対にない一方で、「きちんと事前準備をしたうえで、英語を聞き流せば(その場合も、かなり注意して英語を聞く・・・というのをやらないとならないのですが)、英語力は上がります。」というのが今回の記事で言いたかったことです。

「負荷のかかる英語トレーニング」を「努力」や「習慣化」で実施できるようにならない限り、英語はできるようにならないと思います。逆に、そういうポイントを押さえたうえで、英語学習を習慣化できれば、時間はかかるとは思うのですが、着実に英語力は向上していくと思います。

40歳を過ぎても、着実に英語力は向上させることができます。

以上、最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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