英語学習には「多読」が必須とかいうけど、辞書で単語を調べるのも大変だし、みんなどうやってるんだろう。
洋書って、簡単な本でもなかなか最後まで読み切れないのよね。
といった悩みのある方、いらっしゃるかと思います。
実は、私も英語多読というのが、何度もチャレンジしては挫折してきたのですが、最近になってようやくできるようになりました。
なぜ、最近になってできるようになってきたのかについて、詳細に紹介していきたいと思います。
多読が必要な理由
第2言語習得理論に基づく必要性
第二言語習得理論など、近年は色々研究されてきています。そして、それをもとに、効率的な言語習得法なども考案されてきています。
現在のところ、第二言語を習得するためには、「膨大なインプットと少しのアウトプットが必要」と言われているみたいですので、「膨大なインプットのためには、多読が必要」ということになるのかと思います。
ただ、私自身が第二言語習得理論の専門家ではありませんし、実際に多読を実施してみて感じた効果や、感じた必要性などを述べるにとどめておきたいと思います。
第2言語習得理論については、以下のWikipediaなどをご覧ください。
私の体験に基づく必要性(メイン)
英語学習について重要なことは、大きく分けると「理解」と「慣れ」だと私は思います。
「理解」については、文法を覚えたり、英単語を習得したりする必要がまずあって、それができたら、今度は、英語そのものに「慣れる」必要があると考えています。
そして、この「慣れ」を効率よくやっていこうと考えるところから、「多読」という考えがでてきたと思います。
ですので、よく多読を紹介している本などには、「多読しているときはできるだけ辞書を引かないで読みましょう。」というようなことが書いてあるのかと思います。これは「理解」よりも「慣れ」を重視しているからだと私は理解しています。
ある程度の英語力は必要かもしれません(TOEIC730点)
英語は「理解」と「慣れ」が重要であるということは、すでに述べました。
そう考えますと、やはり、英語学習の流れとしては、「理解」がまず先にあって、そのあとに「慣れる」という学習が必要になるというのが、正しい英語学習の流れなのではないでしょうか。
子供が英語を第1言語として学ぶ場合は、文法や単語などを意識せずに、そのまま文章を読むような学習法をしても、言語を習得できてしまうと思います。
一方で、社会人が第2外国語として英語を学ぼうとするにあたって、やっぱり一番重要なのは、まずは「単語」と「英文法」の学習なんですよね。
そして、それらの学習がある程度終わってからではないと、「慣れ」るために、多読って、なかなかできないと思うんです。
実際に、私がTOEICで560点しかとれてなかったときに、多読にチャレンジしたことがあるんですが、これは完全に挫折しました。
多読の本には、「TOEIC600点ぐらいだと、ラダーシリーズのレベル〇〇を読みましょう。」とか書いてあったり、「もっと低いレベルだと、絵本を読んでみましょう。」とか書いてあったりします。
そして、私はそれに従って読んだことがあります。
けれども、やっぱり内容が面白くないので、続かないんですよね。それと、思った以上に、そのような簡単な英語でもなかなか思うように読めなくて、「もういいや。」って私の場合はなってしまいました。
やっぱり、洋書でも、「面白くないと読まない」んですよね。
私が、多読が可能になったのは、TOEIC900点を超えてからでした。
といいますか、TOEIC900点を超えるまでは、TOEICの学習ばかりしていたので、多読とかには全く取り組んでおらず、TOEIC900点を取得して自由に学習ができるようになってから、多読を始めたというのが正しい言い方だと思います。
今回、初めて多読を始めるまでは、実は、1冊たりとも洋書は最後まで読み切ったことがありませんでした。
そのようなことですので、まずは、「単語」「文法」などを地道に勉強してから、多読に挑戦することを私はおすすめします。
やるんだったら、Amazon Kindleがかなりおすすめ!
私の場合は、TOEIC900点を取得できて、一度、TOEICの学習は中止することにしました。TOEICをターゲットにするのは一度やめて、英語力そのものを上げる取り組みをしたかったからです。
そして、「TOEICでも、読む速度が足りてなかったので、多読が良いかもしれない。」と思いました。
そこで、簡単な洋書を買って読もうと思ったんですが、やっぱり、わからない単語があっても読み飛ばすのに凄い抵抗がありましたし、それが嫌なので一個一個単語を調べるとなかなか読み進めずに、なかなかうまくできなかったんです。
そして、インターネットでいろいろ調べてよさそうだと思ったのが、「Amazon Kindle」でした。そして、すぐに購入してみました。
Kindle Paperwhite 防水機能搭載 wifi 32GB ブラック 電子書籍リーダー + Kindle Unlimited(3ヵ月分。以降自動更新)
結論を先に書いてしまいますと、これは、洋書の多読には抜群に良いです。
具体的に、何が良かったのかについては、以下の記事にまとめましたので、読んでみてください。
重要なのは、「楽しい」と感じる英語の本を読むこと
本ブログには、何度も「英語学習は継続が重要」ということを書いてきました。
多読も同じで、「継続できる本を読む」のが重要と思います。何が継続できるか、というと、それは「楽しい」と感じる本を読むことだと思います。
私の場合ですと、日本語で何度も読んだ「ビルマの竪琴」を読んだり、ツールドフランスが好きだったので、アームストロングのドーピングの裏側を書いた「シークレットレース」などを英語で読みました。
それと、もしかしたら、「日本語で読んだことがあって、内容が把握できている本」をもう一度英語で読むというのはよい気がします。上記2冊は、実は日本語で読んだことがある本です。翻訳者のお勧めの勉強法(誰の本かは忘れてしまいましたが)にも、このやり方は載っていた気がします。
あとは、比較的簡単な本も挫折しにくく、多読ができるかと思います。
私は、以下の本などをお勧めします。これは、技術者の問題解決などにも使えると思いましたし、英語も非常に簡単なのでお勧めです。
まずは一冊、完読できると、モチベーションにもなるので、「読み切れる本」を1冊目に読むといいと思います。正直「シークレットレース」は、英語も難しくて、もし、一番最初にこの本から読み始めたら、たぶん、挫折していた気がします。
徐々に慣れて、徐々に難しい本にしていくのが重要と思います。
まとめ
以上、多読についてまとめてみます。
- 多読が必要な理由は、「英語に慣れる」のを効率的に実践するため
- 多読には基礎が必要。TOEIC730点レベルぐらいまでは上げておいた方が良いかも
- 多読には、Amazon Kindleがかなりおすすめ(私はいまだこれなしには無理)
- 「興味がある」「日本語で読んだことがある」「簡単」な本がおすすめ
- 多読も継続が重要なので、続けられる工夫が必要
ということだと思います。
私は、英語初学者は、やはり地道に英文法や単語学習を先に学習することをおすすめします。そして、徐々に多読などの実践的英語学習に移っていくのが良いと思います。
やっぱり、基礎がないと、何が書いてあるのかを把握するのが難しく、そうなってしまうと、やっぱり「意味がわからないので楽しくない」ということになってしまうんですよね。
そして、英語学習には継続が一番重要で、そのためには「楽しい」と思えることが一番重要なんだと私は思います。
楽しいから学ぶ、学ぶから楽しい・・・という正のスパイラルを起こせると、英語学習は継続できますし、継続できるから英語力があがり、また、英語力が上がると楽しくなって継続できるはずです。
以上、最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
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