英語初学者がTOEIC900点超えを目指す方法

TOEIC関係

TOEIC400点ぐらいの初学者が900点超えを目指すロードマップをまとめました。

実は、TOEICは、これから英語を学習しようと考えている社会人には、もってこいの試験になっています。TOEICの学習をすれば、英語ができるようになりますし、英語力の伸びも可視化できるので、英語学習継続のモチベーションにもなると思います。

TOEICがなぜ良いかについては、以下の記事でまとめましたので、興味ある方はご覧ください。

この通りに勉強すれば、実際に40歳過ぎのおっちゃん(私)でも900点取れましたので、みなさんも900点超えは達成できるはずです。

それでは、勉強法を紹介していきましょう!

英語学習を継続するための環境づくり

英語学習においては、「継続」が非常に重要になることから、モチベーションを明確化しておいた方が良いです。モチベーションがないと、英語学習が継続できないと思うので、非常に重要と思います。

モチベーションの明確化

「英語圏の友達を作りたい。」とか、「一人で海外旅行に行きたい。」とか、「海外出張に行きたい。」など、なんでもよいのですが、英語を学習する上での明確なモチベーションを決めておきましょう。

これがないと、英語学習がそもそも続かないと思います。英語学習は、継続が一番重要ですので、このところが実際に学習を始める前には一番重要なポイントになると思います。

目標設定

目標もせっかくですので、決めておきましょう。

「モチベーションの明確化」のところに書いたのはいわば「目的」ですよね。この目的を達成するために、どうなっていれば良いかを具体的に書いたものが「目標」になります。

例えば、「海外出張に行きたい。」という目的があったとしたら、「このために、TOEIC730点を目指す。」というのが目標ですね。会社によっては、海外出張に行けるためのTOEIC点数が決まっていたりすると思うので、その点数を「目標」にしてしまっても良いかもしれません。

短気目標と長期目標など、作っておくとよいかもしれませんね。

英語学習の習慣化

英語学習で最重要なところが「習慣化」だと私は思います。習慣化ができてしまえば、「今日は英語学習しようか、しまいか。」とか考えなくても、自然に英語学習に取り組んでいる自分を発見できるはず。

私は、会社に1時間ほど早く出社して、英語学習してました。

また、通勤時間とお昼休みに英語学習を習慣化したことで、1日に3時間ほど英語学習の時間を確保しました。3時間と聞くと大変な気がするのですが、「習慣」というのは恐ろしいもので、それが全く普通にできてしまうんですね。そうなってしまえば、勉強法さえ間違わなければ、必然的に英語力が伸びていくということになります。

学習仲間づくりのすすめ

やっぱり、仲間がいると心強いですね。周囲に英語を勉強する仲間がいると、「一緒に継続できる」というのが素晴らしいです。

一人では挫折してしまうことでも、みんなで一緒に勉強すると、なぜか続きます。そして、みんなでワイワイ勉強すると何より楽しいですよね。

周囲に宣言してしまう

私は、「私はTOEIC900点をいつまでに取得します。」と周囲の人に宣言してしまってました。そうして、「自分が勉強をやらざるを得ない」状況を作り出してました。

「そんな宣言をしてしまって、点数を取れなかったらどうするんだ?」と思う方もいるかもしれません。しかし、必死に努力している人に向かって、「お前、なんでTOEIC900点取れてないんだ。とるっていっただろ。」と責める人は、たぶん、あまりいないと思います。

なので、宣言してしまうに限ります。

この辺の「継続するためには」についての詳細は、以下の記事に詳細に書きましたので、興味がある方はご覧ください。

英語学習の全体像

英語は「文法」「単語」「発音」が重要

「文法」「単語」「発音」は、英語の3要素であり、一番重要です。特に、社会人になってから、つまり、大人になってから英語学習をする方は、この3つは絶対に抜かすことはできないと思います。

基礎は、この3つですので、これらをいかに習得するか、という視点を常に持って英語学習を進めていってください。

おそらく、「単語」と「発音」が重要なのは、あまり反論がないと思います。ただ、「英文法」に関しては、「そんな難しいことばかりやっているから日本人は英語ができるようにならない。」といった話をよく聞きます。

そのことについては、以下の記事に詳細にまとめましたので、興味がある方はご覧ください。

英文を右から左に読めるのも重要

中学・高校では、「訳読形式」で英語を学んだ方も多いのではないでしょうか?つまり、漢文の読み方と同じで、「返り読み」を多用して英語を読む方法を学んだ方が多いのではないでしょうか?

これは、日本が中国などの文明国から、進んだ文化を取り入れるために発達した手法で、「翻訳」をするためにはとても良い方法だったと思います。

ただ、これをやっている限り、実際に「英語を使えるようにはならない」です。つまり、英語を聞いて、話して、書いて、読むことが、この「返り読み」方式ではできるようにならないんですね。(本の翻訳はできるようになるとは思うんですが。)

特に、TOEICを学習しようとすると、「ネイティブスピーカーと同じように、英文を左から右に読む」方法を身に着けないとなりません。これは、地道に勉強すれば、身に付きます。やり方の詳細を、今回の記事にもまとめましたので、ぜひ、最後まで読んで頂けたらと思います。

TOEIC400点~600点の学習法

中学英文法の復習

なぜ、中学英文法を復習する必要があるのか?

それでは、なぜ、中学英文法を復習するのでしょうか?その答えは、「中学英文法」が英語学習の最も基礎になっているから、です。

中学英文法ができないと、「読めないし」「書けないし」「聞けないし」「話せない」ということになってしまいます。

TOEICでもPart5&6は、そもそも文法問題がありますし、結構、配点が高いです。

また、文法の基礎知識がないと、リスニングでは「聞けない」ですし、リーディングでは「読めない」ことになってしまいます。

実は、高校英文法も学習した方が良いのですが、TOEIC700点ぐらいまででしたら、中学英文法で対応できると思います。

実際のやり方

それでは、実際、どのように中学英文法を復習すればよいのでしょうか?

これは、中学英文法の参考書を1冊買って、これを「完璧に仕上げる。」ことです。これにつきます。

参考書に学習した日付と、できた問題に「〇」、あやしい問題に「△」、できなかった問題に「×」をつけて、「△」と「×」がついた問題を、ひたすらできるようになるまで繰り返して実施してください。

私は、この「中学英文法の復習」をTOEIC560点のときに、以下の参考書を使って実施しました。この参考書は、アウトプットも意識されていて、とてもお勧めです。

詳細なやり方については、以下の記事を読んでみてください。

英単語の学習

文法と並行して、英単語の学習も進めていきましょう!

なぜ、英単語が重要なのか?

これは、言うまでもなく、「知ってないと、読めないし、聞けないから」ですね。英文法とは違って、英単語の重要性について議論になることはあまりありませんね。

英文法に従って英単語を並べることで、英語の文として意味を持ちますので、文法と単語はどちらも重要ですね。

実際のやり方

実際には、大きく分けて、以下の2つの方法があります。

  1. 英単語帳を使って、毎日覚えていく方法
  2. 模試などで出てくる英単語を覚えていく方法

「1」のやり方は、以下の人にお勧めします。

  • 面白くない単語暗記を我慢してでも短期間でTOEICスコアを上げたい人
  • 若くて記憶力が良い方

逆に、「2」のやり方は、以下のような人にお勧めします。

  • 英文を読んで、単語を自然に覚えていきたい方
  • 記憶力があまりよくない方

私は、現在は「2」の方法で英単語は覚えるようにしています。その方が、単語同士の結びつきなども自然に覚えられて、なおかつ、単語を覚えるのが苦痛ではなく楽しく学習できるからです。

実際の覚え方は詳細に以下の記事に書いておきましたので、ぜひ、ご覧ください。この記事では、「金のフレーズ」のほうを実際に使って紹介したのですが、TOEIC600点まででしたら、おそらく、「銀のフレーズ」のほうを使った方が良いと思います。

発音と、英語を左から右へ読む練習

以下に述べる「聞きながら音読」というのをやると、「発音」と「英語を左から右へ読む」練習が一緒にできてしまいます。なので、とてもオススメな方法です。

「聞きながら音読」の勧め

「聞きながら音読」とは何かについて説明します。

良く、英語学習の本に「シャドウイング」をするとよいと書いてあります。ただ、私もそうだったんですが、初学者がいきなり「シャドウイング」をやるのって、凄く難しいんですよね。

「聞くとそのまま英語が右の耳から左の耳に抜けていってしまう。」というのが、私がシャドウイングを最初にやってみたときの感じでした。そして、「これは無理だ。」と思ったんです。

そこで、もう少し簡単にシャドウイングっぽいことができないかを考えてみました。

それが「聞きながら音読」です。

シャドウイングというのは、何も見ずに、聞こえた音だけを頼りにしているから難しいわけなんですね。だから、これに「英文を見ても良い」という風にして難易度を落とすことで、シャドウイングよりもだいぶやりやすくなるんですね。

これは、実際に私がやってみて、比較的簡単にできたし、効果は凄く高かったおすすめのやり方ですので、ぜひ、みなさんもやってみてください。

実際のやり方

それでは、実際のやり方をご紹介します。

やり方は、以下の通りに実施します。

  1. 英文のスクリプトを読む。
  2. 文法が理解できて、単語も知っているか確認する
  3. わからない文法事項と単語を調べて、「読めばわかる状態」にしておく。
  4. 英文を聞く
  5. 英文を聞きながら読んで、「この文はこう発音するんだ。」と理解する。
  6. 英文を聞きながら読んで、聞こえてくる英文と同じように発音できるまで練習する

私は、6の練習を何回もやって「正」の字で回数を書いてました。できるようになるまで、30回とか50回とか練習したと思います。

TOEIC600点~800点の学習法

それでは、次に、600点越えを達成された方向けに、学習法を紹介していきたいと思います。

高校英文法の復習

TOEIC700点まで、でしたら中学英文法でもなんとかなると思いますが、TOEICで高得点を取りたいとか、ビジネス英会話をやりたいという方は、高校英文法が必須と思います。

高校英文法を復習した方が良い理由

社会人が「もう一度、英語を勉強しよう」と考えるときは、高校の英文法は忘れてしまっている人が大多数かと思います。なので、忘れている方は、ぜひ、もう一度復習しておきましょう。

大学を卒業したばかりのフレッシュマンで「俺は受験英語が得意だったんだ。」とかいう人は、正直、高校英文法の復習はやらなくても良いと思います。

復習した方が良い理由ですが、これは「英語の基礎」だからです。ビジネス英語で高度な内容を取り扱いたいとか、TOEICで高得点が取りたいという方は必須と思います。

TOEICでもPart5&6はそのまま、英文法の知識を問う問題も出題されます。なぜ、このような問題が出題されるかというと、やはり、「英文法が重要だから」ですね。

文法と単語は本当に基礎なので、これをやらずして、英語力は向上しないと思います。

実際のやり方

実際にやったのは、「大岩のいちばんはじめの英文法【超基礎文法編】」です。

これは、英語初学者向けの本で、受験用で使っている方が多いとは思うんですが、とてもカラフルで分かりやすいです。この本を完璧にできるようにします。

詳細は、以下に記事がありますので、ご覧いただければと思います。

英単語の学習

800点を目指すためには、ある程度の語彙力はやはり必要です。このレベルからは、TEX加藤さんの「TOEIC L & R TEST 出る単特急 金のフレーズ (TOEIC TEST 特急シリーズ)」を使って、この本に載っている単語を全部覚えましょう。


実際のやり方

実際のやり方の詳細は、以下の記事に書きましたので、ご覧ください。

やり方は、600点までの方法と同じです。

「聞きながら音読」の実施(発音と左から右へ読むトレーニング)

スクリプトを読んで、文法や意味を理解できるようになった英文を使って、「聞きながら音読」をします。これによって、「発音」がわかるようになるのと、「英語を左から右に読む」ことができるようになります。

詳細なやり方については、以下の記事を参考にしてみてください。

TOEIC800~900点を超えるまで

800点までは、単語を覚えて、文法を理解して、発音を覚えて、左から右に英文を読むというトレーニングをひたすらやれば点数はあがるはずです。

800点からは、「あまりミスができない」状態になってきます。つまり、ここから点数の上がる速度は徐々に遅くなってくると思います。

そのため、「間違える問題を徹底的にたたく」のが重要になってきます。

問題集や模試を使って「できない問題」を徹底的に削減

私の場合は、「間違える問題を徹底的にたたく」のを、結構、極端な形で実施しました。

それは、「間違えた問題とその解説を、ぜんぶ、パソコンでGoogleドキュメントでまとめて、その問題を徹底的に解きなおした」という、かなり手間がかかることも実施しました。

実際に使用したのは、以下のような本です。



正直、ここまでは実施する必要はないと思いますが、できなかった問題を何回も解きなおすという作業は必要と思います。

私が実際に、このレベルで実施していた勉強法は、以下の記事にまとめしたので、ぜひ、お読みいただければと思います。

「聞きながら音読」の継続と「シャドウイング」の開始

800点を取得できるぐらいのレベルになってくると、「聞きながら音読」だけではなく、「シャドウイング」もできるようになってくると思います。

つまり、「スクリプトを見ないで、聞いた英文を、そのまま話す」ことができるようになってくると思います。

できない場合は、10回目ぐらいまでは「聞きながら音読」をやって、11回目からは「シャドウイング」に変更する、など、臨機応変にやっていけば良いと思います。

リーディングのトレーニング

実は、私はあまりリーディングのトレーニングをせずに、900点を取得できてしまいました。ただ、その時のTOEICスコアが、リスニングは満点取れた反面、リーディングは10問ぐらいが解けずに残ってしまい、420点しか取れませんでした。

ですので、リーディングも力を入れて学習すれば、もっと効率よく900点を取得できると思います。

「今から思えば、こういう勉強をしておけばよかった」と考えるのは、Part7の音読と、黙読、そして、「多読」です。

「多読」は、実は、TOEIC915点を取得後、実施したので、それについては、また別のトピックで紹介したいと思います。

まとめ

少し長くなってしまいましたが、以上です。まとめなおすと、以下のようになります。

  • 英語は、「継続」が重要なので、モチベーションの明確化と習慣化が最重要。
  • 実際の英語学習で重要なのは、「英単語」「英文法」「発音」。
  • 「返り読み」は通用しないので、「左から右へ英語を読めるトレーニング」が重要。
  • 800点を超えてからは、点数が上がりにくくなるので、そこを意識する必要がある。
  • 忙しい社会人でも、2年間ぐらいあればTOEIC900点は取れる(実証済み)

よく「半年でTOEIC900点取れた。」とかいう話も聞くのですが、詳細に聞いていると「学生だったので、一日8時間勉強した。」というようなことであるようです。

また、「2か月で英検1級を取得」とか言っている人も、それは勉強を始めてからの期間ではなくて、「TOEIC900点を取得してから」の期間だったりします。

英語がそんなに簡単に身につくことはありえません。だから、英語ができる日本人は少ないし、少ないからこそ希少価値があって頑張る価値があるのです。

私としては、40歳を過ぎた社会人のおっちゃんが、一日2時間~3時間ぐらいの学習時間を毎日確保してやると、まぁ、このぐらいはかかってしまうかなという印象です。

そして、2年間も継続して英語学習ができたというのが、私としては、TOEIC900点をとれたことよりも嬉しいことでした。

今は、TOEFLの学習をしたり、他の勉強をしたりしていますが、もう少し英語学習が進んだら、またTOEICを受験して、満点を目指してみたいと思います。

読んでいただいたみなさんと、情報共有しながら、みんなで英語ができるようになっていければいいなと思います。

少しでも、読んでいただいたみなさんのお役に立てれば幸いです。

以上、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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