TOEIC Part3,Part4で「先読みが間に合わない」という悩みについて

TOEIC関係

Part3で問題の先読みが間に合わないけど、どうしたらよいんだろう・・・。

今回は、この悩みについて、解決法などを考えていきたいと思います。

「先読み」についての説明

TOEICのPart3とPart4では、リスニングの音声を聞き取る前に、「問題を事前に読んでおく」必要があります。

これは、高得点を得るためには、必須と思います。なぜ、そうするのかというと、「問われる箇所」が事前にわかっていないと、どこに注意をしてリスニングをしていいかがわからないからです。

例として、わかりやすいように、英語ではなく、日本語でのリスニングをしていることを想定して、この問題を考えてみましょう。

例えば、日本語で「各都道府県の天気」が読まれたとします。そして、これを、聞き取ることにします。

東京は晴れ、北海道は雪、沖縄は雨・・・・と全部読まれたのを聞いてから、あとで「それでは、北海道の天気は?」と聞かれても、「そんなの、覚えてないよ。」となってしまうと思います。

逆に、「北海道の天気を後で問いますので、覚えておいてください。」と事前に教えてもらえれば、北海道のところだけ注意して聞いて、それを覚えると思います。そして、この程度であれば、日本語であれば実際には楽に覚えてられますよね。

日本語でも、事前に「何を問われるか」を把握しておかないと覚えてられないのですから、母国語ではない英語で聞くとなると、なおさら覚えられないですよね。

「問題を先に読んでおく重要性」については理解して頂けたでしょうか?

そして、「問題を先に読んでおくこと」を「問題の先読み」と言っています。(TOEIC業界用語でしょうか?)以上が、「先読み」についての説明です。

本題

Part3,4は、半分、リーディングの試験である

さて、ここから、本題に入ります。

「先読みが間に合わない問題」は解決しないと、リスニングパートの点数をあげることはできません。

実は、「リスニングパート」と言いつつ、半分は「リーディング」の試験なんですよね。

本文が読まれる前に、かなりの速度で問題文をリーディングしないと、リスニングパートでも点数が下がってしまう、そういう総合力が問われる試験なんです。

ですので、この問題への対策としては、「Part3、4でよく出題される問題文を何回も読んで、訓練する」のが一番手っ取り早いと思います。

例えば、以下のような問題文、よく出題されると思うんですが、

What does the speaker ask the listener to do?

このような「よく問われる」問題文を抽出して、これを速く読む練習をすると、この問題はだいぶ解消されると思います。これも、「音読」を何回もやるというトレーニングが最も効果的と思います。

TOEIC試験の対策ではなく、英語力を上げたい、そして、その結果としてTOEICの点数があがるのを期待している人であれば、「リーディングのトレーニングをして、読む速度を上げる。」ことをする必要があると思います。

その場合は、「音声を使って、音声の速度と同じ速度で読む練習」をすると、だんだんと読むスピードが上がってくると思います。やはり、読む速度はすぐには上がらないですので、これは地道なトレーニングが必要になるのは間違いないと思います。

私の場合は、850点を取得した段階では、問題が進んでいくにつれ、問題の速度にだんだんとついていけなくなって、「捨て問題」を作ってました。

「捨て問題」というのは、「ダメだ、先読みが間に合わない。」となってしまったときに、次の問題を先読みするために、「あきらめてしまって解かない問題」のことです。

この「捨て問題」を潔く作ることができるか、というのも、結構、重要な気がします。

一番ダメなのは、粘って解こうとして解けず、その次の問題も先読みができずに解けない・・・という風に、あとあとにダメージが蓄積していってしまうパターンです。

850点レベルですと、「あきらめも重要」だと思います。900点を超えてからは、完全に先読みが間に合うようになりました。

これも、すぐに達成できたわけではなくて、リーディングの問題を速く解く練習とかも色々やって、やっとできるようになった、ということです。

選択肢は先読みする必要があるか

これは、英語力によると思います。私は、900点を取得できたときは、選択肢までほとんど読んでました。

850点を取得したときは、設問を読むのだけに集中しました。それでさえ、「捨て問題」が必要になっていたので、800点までぐらいの人は、設問を読むのに集中した方が良いと思います。

選択肢は、余裕があるときだけ読むようにすると良いと思います。

リスニングを聴きながら設問を読むのは無理です

これは、聖徳太子でない人がやろうとすると無理です。虻蜂取らずになってしまいますので、できるだけ先読みできるようにしておきましょう。

最悪、聞き終わってから設問を読むというのはアリだとは思いますが、私なら、その問題は「捨て問題」にして、先の問題の先読みに集中します。

おそらく、そうした方が点数は上がると思います。

他の選択肢がNGなのを確認しているヒマはありません

よく、「これが正しいと思うけど、選択肢も読んで、間違えだと確かめてみよう。」と思って、選択肢を全部読んでしまう人がいると思いますが、これはNGです。

正直、私が900点を取得したときも、そのような余裕は全くありませんでした。

「これが正しい」と思ったら、すぐにその選択肢にマークして、次の問題の先読みをするようにしましょう。

当たり前ですが、リスニング力も重要です

これは、当然ですね。リスニングパートですので、リスニング力が一番重要です。

きちんとしたリスニング力があれば、「悩む時間」などは確実に減らせるはずですので、そのぶん、問題の先読みに使える時間が増えます。

TOEICは、そのような総合的な英語力(インプット系だけですが)が問われる試験だと思います。

結論

結論は、以下の通りです。

  • 良く問われる問題を抽出して、速読の練習(TOEICで高い点数が欲しい人向け)
  • 地道に読む速度を上げるトレーニングをする(英語力そのものを上げたい人向け)
  • 850点レベルまでは、普通のことである
  • リスニングしながらリーディングするのは無理と思います
  • 正解と思ったらすぐにマークして、次の問題の先読みをすべし
  • もちろん、リスニング力も重要

やっぱり、TOEICは初心者から、満点取得者までの英語力を測定しようとしているので、「どうしても、初学者では解けない問題」というのはあるんですね。

これは、TOEIC高得点者に向けて作っている問題も含まれているからです。

つまり、TOEICは900点と990点の差をつける必要があるので、このような問題はTOEIC800点ぐらいの人はそもそも解けないように問題をつくっているわけです。

ですので、「解けなくても当然」という気持ちの切り替えも、TOEIC試験では重要と思います。

以上が、「先読みが間に合わない」についての説明でした。最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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