
PDCAって、Plan/do/check/adctionのこと?それと英語学習ってどう関係あるの?

どのような学習法なのでしょうか?
今回は、「PDCA学習法」についてご紹介したいと思います。「英語を勉強しても、なかなかTOEICの点数があがらない。」という方や、「もっと効率的に英語学習をやりたい。」といった方は、役に立つと思いますので、ぜひ、お読みください。
私は、この学習法を実施したおかげで、560点から学習を始めて、一度も点数が下がることなく、よく言われる800点の壁などの壁にぶち上がることもなく、比較的スムーズにTOEIC900点を取得できました。
では、詳細についてご紹介してきましょう!
そもそも、PDCAとは何か
PDCAについて、簡単に説明したいと思います。PDCAは、「Plan」「Do」「Check」「Action」の頭文字で、おおよそ、以下のような流れのことを言います。
- Plan:計画の作成
- Do:計画の実施
- Check:業務が計画通りに進んでいるかの確認
- Action:業務が計画通りに進んでいないポイントを改善
簡単に言うと、このような感じです。
よく、業務などでも「PDCAを回せ」と言ったりすることもあると思います。
よくよく考えたら、私が実施していたTOEIC勉強法も、まさにこの通りになっていました。
PDCAサイクルについて詳しく知りたい方は、以下のWikipediaをお読みください。

PDCAを英語学習に当てはめると・・・
PDCAサイクルとを英語学習に当てはめると、以下のようになるかと思います。
- Plan:学習計画の作成
- Do:学習の実施
- Check:学習が計画通りに進んでいるかチェック
- Action:計画通りに進んでいないポイントを抽出し改善
おそらく、2.Do:学習の実施 だけで英語学習をやってしまっている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
学習だけを実施していても、TOEICの点数は伸びません。
一番重要なのは、試験結果や模試の結果からフィードバックをかけて、自分の弱点を克服することだからです。
それでは、具体的な実施方法を見ていきましょう!
具体的な実施法
Plan:学習計画の作成
私は、計画作成にあたって、「長期プラン」と「短期プラン」を作っておくことをお勧めします。
英語は、日本人にとってかなり強敵で、長期間継続する必要があります。
そこで、モチベーションを保つという意味で、「自分は、何のために英語を学習するのか?」と「そのためには、どのぐらいの英語力が必要なのか?」、また、「それにはどのぐらい英語学習を続ける必要がありそうなのか?」このぐらいは考えておいた方が良いと思います。
つまり、長期的な計画は、主に「モチベーションを保つため」に必要であり、短期的な計画は、「実際に英語学習を実行するため」に必要です。
長期的学習プランの作成
これは、詳細なプランというよりも、「自分がなぜ、英語学習をするのか?」というモチベーションや、「1年後、2年後にどのような英語力を手にしたいのか?」というようなことを、よく考えておくことをお勧めします。
これがないと、なかなか英語学習を続けるのは難しいと思います。
私の場合は、「海外にシミュレーション技術者の友達をつくる。」というかなり具体的な目的を設定しました。
そのためには、当初は「TOEIC900点以上!」と目標決めて学習に取り掛かっていました。これは、かなり誤解があり、当時はTOEIC900点というと、かなり高い英語力のイメージがあったからです。
実際に、TOEIC900点を取得できたのですが、目標をクリアできるレベルでは到底ないのがわかったので、「TOEIC満点」と「TOEFLiBT100点」や「英検1級」ぐらいを目指そうと考えてます。
TOEIC900点を取得して感じたレベル感については、以下の記事をお読みください。
短期的学習計画の作成
短期計画のほうは、実際に学習を進めるうえで必要です。
TOEIC600点を取得できていて、700点を目指す場合、「TOEICの英文法書を1冊」と「TOEIC公式問題集を1冊」程度を実施すれば良いと思いますので、おおよそ、これらを一日どのぐらいやれば、どのぐらいの期間で実施できるかなどを考えてみてください。
計画は、「ざっくりでOK」と思います。ここであまり時間をかけても、学習する時間のほうが減ってしまって、それでは本末転倒になってしまいますので、「どの本を、どのぐらいの期間で終わらせる。そのためには、一日〇時間の学習をする。」ぐらいで良いと思います。
私が実際にこの学習法で学習した時は、おおよそ、上記に書いたぐらいの計画を作成し、学習のほうに専念しました。
「TEX加藤さんの英文法の本」と「TOEIC公式問題集の最新の本」を、それぞれ、3か月ぐらいで終わらせて、それが終わったらおおよそTOEIC800点ぐらいは取れるだろう・・・ということで学習してました。
Do:学習の実施
Do:学習の実施 は、普通に学習を実施していくだけです。
ただ、注意しなくてはならない点があります。
問題集を1回目に解くことは、これは実は「学習」ではなくて、「できる問題とできない問題のふるい分け作業」であるということです。
「1回目に解いて、できなかった問題をできるようにすること。」が本当の意味での学習になりますので、くれぐれも、1回解いて満足して、その後、復習しない・・・というのがないように学習を進めてください。
詳細な学習法は、以下のページを参考にしてください。
Check:計画通りに進んでいるかチェック
計画通りに学習が進んでいるかを確認する方法として、大きく分けて2つあると思います。
実際にTOEIC試験を受験する方法
「このぐらい学習すれば、おおよそTOEIC700点は取得できるだろう。」と思って学習してみたら、本当に、その学習でどのぐらいの点数がとれるかを確認する必要があります。
一番良い方法は、実際にTOEIC試験を受験してみることです。
実際の試験会場の緊張感で解くのは、非常に重要と思いますし、本当の実力が計測できると思うからです。
この方法の長所と短所は、
・実際の試験なので、真の実力が把握できる。
・Abilities measured(アビメ)があるので、自分の弱点が把握できる。
・受験費用が掛かる
・どの問題で間違えたのかがわからない
・復習ができない
です。
3か月、ないし、半年に一度は、実際に会場に足を運んで、受験をすることをお勧めします。
模試を使う方法
TOEICは試験費用も安いわけではないので、そう何回も受験するのは無理というかたもいらっしゃると思います。そういう場合は、模試を使うことをお勧めします。
TOEIC公式問題集が、内容としては一番優れているとは思うのですが、この本は、「現在の英語能力の計測」には不向きです。
なぜかというと、「点数の計測がいい加減」でかつ「幅が広い」ためです。
例えば、「正解の数がリスニングパートで70個だと、280点~360点の間です。」ぐらい、あいまいな感じなんですね。これでは、あまり実際のTOEICでどのぐらいの点数が取れそうか、予測できません。
そこで、おすすめな本が、以下の本です。
この本は、本当に精度よく、TOEICの予測点数を算出してくれます。公式問題集のように幅のある値ではなくて、ピンポイントで「正解数が70だと、360点」と算出してくれます。
そして、凄いのはそれだけではなくて、実際のTOEIC点数とかなり近い点数が出るということです。
私の場合は、まったくTOEICの点数と同じ点数がでました。これは偶然だとは思いますが、それでも精度は高いと思います。
また、問題の質も高く、解説も良いのが素晴らしいと思います。
ただ、弱点としては、若干、実際のTOEICの問題よりも難しいと思います。なので、点数を正確に予測したい方は、この問題集を、正解数だけわかればOKという方は、やはり公式問題集を使うのがよろしいのではないかと思います。
模試を使うとGoodなポイントとBadなポイントとしては
安い!
間違えた問題がわかる
復習ができる
実際のテストとは条件が違うので、厳密には点数が計測できない
「復習」こそが本当の学習ですので、これができるのはメリットは大きいですね。ただ、厳密な点数がでないことのデメリットも意識しておいた方が良いと思います。
私の場合は、「2か月に1度ぐらい、模試で点数を計測しつつ、半年に一回ぐらい、TOEIC試験を受験」していました。このように、使い分けをしてみても良いのではないかと思います。
Action:計画通りに行っていないところの改善(フィードバック)
私は、Actionのところが、一番重要と思います。
なぜなら、「できないところ」を「できるようにする」ことが学習の本質だからです。
「できない」ところを見つけて、このところを「徹底的に学習してできるようにする」のが非常に重要なんですね。
当たり前と思われる方もいらっしゃるとは思うのですが、案外、「頭ではわかっていても、実施できていない人」も私が見ている限りでは結構います。
TOEIC試験の結果が返ってきたら、点数だけではなくて、「Abilities measured(アビメ)」もしっかり読みましょう。そして、自分にどのような弱点があるのかを、具体的に把握しましょう。そして、その弱点を克服できるような学習計画を立てましょう。
また、問題集をやる場合も、やりっぱなしにするのはダメで、「自分はどのような問題で間違える傾向にあるのか?」について詳細に分析しましょう。そして、その分析結果をもとに、学習計画を立案しましょう。
文法で間違える方はPart5を徹底的に学習するような計画を立てればよいですし、リスニングが弱い方は、「聞きながら音読」などを積極的に取り入れて学習しましょう。
Part5でも、語彙で間違えたのか、文法で間違えたのか、あるいは、文法の中でも、品詞問題で間違えたのか、あるいは、動詞の活用で間違えたのか、なども具体的に分析していき、弱いところを克服するための学習計画を作成し、学習を継続していくことがとても重要です。
このように、学習に「フィードバック」をかけることが、効率的に英語学習をしていく上でかなり重要なことは、ここまでお読みいただいた方にはお分かり頂けたと思います。
まとめ
今回は、PDCA学習法についてご紹介しました。ポイントとしては、
- モチベーションを保つために、長期的なビジョンや計画を作成しよう!
- 具体的に学習を進めるための、短期的学習計画をざっくりで良いので作成しよう!
- 学習するときは、1回目は「できる問題とできない問題の仕分け」と考え、復習は必ずしよう!
- 定期的に、今の学習で効果が出ているかを確認しよう!(試験を受けるか、模試を使うか)
- 効率的な英語学習には、フィードバックがかなり重要!
というところかと思います。
あとは、何度も主張してきましたように、「継続」や「習慣化」が重要です。
私は、この学習方法やり始めてから、一度も点数が下がったり、〇〇点の壁とかは経験せずに、900点までは取得できました。(990点の壁はありそうですが・・・。)
「面倒そうだなぁ・・・・」とか思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、面倒さと効果を天秤にかける必要があります。ずっと勉強していても、まったくTOEICの点数があがらなかったり、英語力があがらなかったりしたら、そっちのほうがずっと面倒だしたちが悪いですよね。
ただ、面倒だと思っても学習を続けていると、学習の楽しい側面が見えてきたり、実際に英語を使う場面では「英語学習を頑張ってよかったなぁ。」と思う場面が必ずくると思います。
私自身、「英語学習のメリット」をだいぶ感じたことがあります。それは、以下の記事にまとめましたので、ぜひお読み頂けたらと思います。
英語学習は、楽しいものです。ぜひ、皆さんと英語学習を継続できたらと思います。頑張って、英語学習とブログを続けていきたいと思いますので、よろしくお願いします!
以上、最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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